ツールをつかうTools, databases, and applications 調査・研究成果に基づき開発されたツールを用いて対策・対応を進める

仮置場配置図自動作成ツール Kari-hai

 Kari-haiは、災害廃棄物処理を行う自治体が、平時あるいは発災時に災害廃棄物仮置場の配置計画図を容易に作成・出力できるツールです。ユーザーが入力画面から入力した条件を基に、仮置場内の配置品目別の占有面積と寸法を計算し、結果を反映した矩形の配置図を出力します。

  • Kari-haiは無料でご利用いただけます
    まずはお試しください
  • 仮置場配置図はいくつでも作成できます
    作図した後はPDFに出力し印刷・保存することもできます
  • 災害廃棄物処理計画の策定・改定の際や、発災時の現場でご活用ください

さっそくKari-haiを使ってみる

Kari-haiボタン

【使い方動画】約5分

本ツールの特徴

1.災害時の仮置場配置に使える!

発災後、一次仮置場の場所が決定し、設置する際に、まずは仮置場の敷地範囲内に配置する品目や場内道路等を含むレイアウトを作成する必要があります。Kari-haiは、必要最小限の情報を入力することで、誰でも簡単に仮置場配置図がPDFで出力できます。出力した図面を参考に、実際の仮置場敷地の状況にあわせてレイアウトを調整することで、一次仮置場の開設準備を素早く行うことができます。

2.平時に仮置場配置図を検討できる!

災害廃棄物処理計画の策定や改訂において、仮置場候補地の配置図を作成しておくことで、より災害時の仮置場設置や運営がイメージしやすくなり、初動がスムーズになると考えられます。Kari-haiでは、仮置き面積の大きさや、災害の種類等、いくつものパターンで仮置場配置図を作成できますので、平時から複数の仮置場候補地に応じた配置を検討しておきましょう。

活用事例

  • Kari-haiの使用事例(インタビュー)

    仮置場候補地のレイアウトを作成するため、実際にKari-haiを使用した倉敷市の事例についてインタビューを行いました。本記事では、Kari-haiの有効な活用方法についてご紹介いたします(2024年4月掲載) →記事を見る
  • Kari-haiを活用した研修の成果

    愛知県が行った令和5年度の災害廃棄物図上演習において使用したKari-hai(仮置場配置図自動作成ツール)の活用方法について、 作成したレイアウト図と共に解説されています。(2024年2月掲載) →記事を見る 

関連する研究成果

Kari-haiで使用している数値設定の基準や仕組みの一部は、国立環境研究所で行ってきた災害廃棄物研究にもとづいています。こうした開発の背景を知りたい方は以下の記事・論文をご覧ください。

  • 宗清生,多島良,大迫政浩,宮原哲也,伊勢戸宏幸(2020) 水害(平成29年豪雨災害)の片付けごみ発生原単位、仮置場占有面積及び配置計画の検討, 第31回 廃棄物資源循環学会 研究発表会, 119-120

    水害で発生した災害廃棄物の仮置場における種類毎の占有面積を示し,配置計画図を提案しています。

  • 宗清生,多島良,大迫政浩,宮原哲也,伊勢戸宏幸(2020) 熊本地震災害廃棄物仮置場の設計・管理状況及び発生原単位に係る事例調査結果について(その2), 第41回全国都市清掃研究・事例発表会講演論文集, 408-410                            

    地震で発生した災害廃棄物の仮置場における配置計画図を提案しています。

  • 宮原哲也,伊勢戸宏幸,宗清生,多島良,大迫政浩(2019) 平成28年熊本地震における災害廃棄物仮置場の設置置面積に関する調査報告, 第40回全国都市清掃研究・事例発表会講演論文集, 399-401

    地震で発生した災害廃棄物の仮置場における種類毎の占有面積を示しています。

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