Sai-haiは市町村で効果的に災害廃棄物対策を進めるためのマネジメントツールです。組織の廃棄物処理システムがどの観点で災害に強いか・弱いかを評価できます。特に、自治体規模によらず重要な観点に絞って評価できるようにしています※。さらに、弱点を克服するために、災害廃棄物対策のリストを参照して対策レポートを作成できます。
※災害廃棄物処理において重要な一部の項目(損壊家屋の解体撤去、二次仮置場の設置・運営等)については、特に中小規模自治体にとって相対的に重要度が低いとの判断からSai-haiでは扱っていません。
※Sai-haiは(独)環境再生保全機構の環境研究総合推進費(JPMEERF20181003)により開発しました。
- Sai-haiは無料でご利用いただけます
まずはユーザー登録してください
ユーザー登録方法の説明動画はこちら - 評価結果と対策レポートはユーザーの「マイページ」に保存されます
課や係で登録しアカウントを引き継ぐこともできます - 事業計画や予算計画の策定、災害廃棄物対策の効果の説明、異動時の引継ぎなどにご活用ください
さっそくSai-haiを使ってみる
【概要説明動画】 約4分
本ツールの特徴
1.災害への強さを評価する!
災害への強さの評価は、質問に一つ一つ答えていただくことで進みます。初回の評価作業には、合計で1~2時間程度かかりますが、回答の途中で保存・再開することができます。まずは気軽に始めてみてください。2回目以降は、初回の評価結果を修正する作業になりますので、あまり時間をかけずに評価できます。
評価手順の説明動画はこちら
2.対策リストを参照してレポートをつくる!
評価を通して明らかになった弱点を克服して、災害に強い廃棄物処理システムをつくりましょう。
Sai-haiでは、災害廃棄物対策指針、災害時の一般廃棄物処理に関する初動対応の手引き、環境省モデル事業などで整理・実施されてきた災害廃棄物対策を参照できます。これらの対策を参考に、いつ、どのような対策に取組むかのレポートを作りましょう。
災害廃棄物対策のデータは、今後も追加していきます。他の自治体に参考になりそうな対策がございましたら、ぜひ教えてください。
対策レポートの作成手順の説明動画はこちら
活用事例
-
愛知県「災害廃棄物処理スペシャリスト養成研修」 ~Sai-haiを活用した人材育成~
本稿では、愛知県が毎年実施している「災害廃棄物処理スペシャリスト養成研修」において、Sai-haiを活用した二日間のプログラムについて紹介されています。Sai-haiの各目標に合わせたグループ討議の結果や、個人ワークとして行った改善計画書の作成についても紹介されています。(2024年3月掲載)→記事を見る
関連する研究成果
Sai-haiで使用している評価の仕組みや災害廃棄物対策の整理方法は、国立環境研究所で行ってきた災害廃棄物研究にもとづいています。こうした開発の背景を知りたい方は以下の記事・論文をご覧ください。
なお、Sai-haiは(独)環境再生保全機構の環境研究総合推進費(JPMEERF20181003)により開発しました。
- 多島良, 森嶋順子 (2021) 災害廃棄物対策のマネジメントに向けた基礎自治体向け評価ツールの開発. 土木学会論文集G(環境), vol.77, no.6, p.207-216
Sai-haiの背景にある「災害廃棄物対策マネジメント」の考え方や、そのために活用する評価指標の内容と妥当性、評点の算出方法などが示されています。
- 多島良, 森嶋順子 (2021) 効果的・効率的に対応力を向上させるための災害廃棄物対策の体系的整理. 都市清掃, 74(361), 258-262
災害廃棄物対策を整理し、リスト化した方法が示されています。
- 多島良, 大迫政浩 (2018) 評価ツールを活用した災害廃棄物対応力向上のための研修手法の研究. 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会, 同予稿集, 149-150
Sai-haiの前身である評価ツールを、県の災害廃棄物対策研修の一環で活用し、理解の醸成と対策立案に効果的であったことを示しています。
- 多島良, 大迫政浩 (2017) 廃棄物処理システムの災害レジリエンス評価ツールの開発. 第28回廃棄物資源循環学会研究発表会, 同予稿集, 143-144
「災害レジリエンス」の観点から、Sai-haiにおける評価の方法を解説しています。