河野 遼(こうの りょう)
島根県 出雲保健所環境衛生部環境保全課 廃棄物対策係長(島根県出身)
(2025/5/30掲載)

災害廃棄物に関わったきっかけ
令和6年能登半島地震の際、災害廃棄物処理支援員の補佐員として石川県七尾市へ行ったことがきっかけです。当時は、公費解体の受付けが開始されて間もない時期であったため、補佐員としての業務に加え、公費解体申請窓口で申請書類のチェックや住民に対する制度説明等を行いました。
もっとも強く印象に残ったこと
令和6年能登半島地震で現地に行った際、崩落等により不通となった道路や多数の路面段差が生じ、市役所の方々が被災されているなかでも、仮置き場を設置し多数の災害廃棄物を受入れている現場を見たことです。
市役所の方々の尽力に加えて、災害廃棄物処理支援員の方々による支援、民間団体や地域ブロック協議会等の協力により仮置き場の設営が円滑に行われるようになったものと思います。
改めて、様々な知識や経験をもった関係者の協力が、災害廃棄物の適正処理や災害からの復興の大きな力になると感じました。また、関係者の協力がより円滑に得られるよう、平時から、備えや関係性の構築を進めておく必要があると思いました。
現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと
現在は主に産業廃棄物を担当しており、災害廃棄物に関わる機会は多くはありませんが、令和6年能登半島地震での自身の経験を今後に生かしていけるよう、環境省の研修に参加したり災害廃棄物関係の資料を読んだりして、自身のスキルアップに努めています。
昨年度は、一般社団法人しまね産業資源循環協会から、災害廃棄物に関する講演を行う機会を頂きました。様々な機会を通じて、島根県内の災害廃棄物対策の向上に繋がる活動に関わっていきたいと考えています。