中安秀夫(なかやすひでお)
磐田市環境水道部ごみ対策課施設管理グループ 主査 (静岡県出身)
(2024/10/31掲載)
災害廃棄物に関わったきっかけ
令和2年4月に現課に異動後、災害協定の業務を担当することとなり、関連する災害廃棄物仮置場の現地確認作業に従事してから、災害廃棄物処理に関する業務に携わっています。
もっとも強く印象に残ったこと
令和4年台風 15 号の被害から2日後、仮置場を初めて開設し、数日で5メートル近くの高さに積まれた災害廃棄物を見た時です。まだ、これからどれくらいの災害廃棄物が運ばれてくるのだろう、と思いましたが、土曜も日曜も休みなく廃棄物処理をしていただいた協定業者の方々には助けられました。
現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと
公益社団法人静岡県産業廃棄物協会中遠支部の役員さんをはじめとする、災害協定締結企業との情報伝達訓練や仮置場設置・運営訓練を通じて、マニュアルの検証や課題の洗い出し、災害対応した経験の引継ぎ、そして何より災害協定締結企業の皆さんとの「顔の見える
関係」の構築が重要だと考え、定期的な打合せや訓練を実施しています。
災害情報対策に関してほしい情報、共有したい情報
被害の規模や災害廃棄物の種類が分かるように被災地域へのドローンによる空撮データ収集や、災害時の受援体制について対応事例が共有できると、イメージができると同時に、より災害廃棄物処理の準備が進めやすくなると思います。また、台風被害による水害の経験
はしましたが、地震災害の経験はないため、地震被害の際の対応情報が共有されれば、少しでも事前の準備に繋がると思います。
その他、災害廃棄物対策に関する思いなど
災害協定の締結で終わりではなく、そこからがスタートであると思っています。協定締結後は、情報伝達訓練・実動訓練の打合せや反省会を実施することで課題の解決や改善に繋がり、組織の災害対応力が向上すると思います。担当が変わっても引き続き継続していくことが重要であると考えます。