関係者とつながるリレー寄稿Stakeholders network 人と人、組織と組織のつながりで災害廃棄物の対策・処理を進める

【リレー寄稿】山下栄(やましたほまれ)

山下 栄(やました ほまれ)

一般社団法人 宮崎県産業資源循環協会 会長(宮崎県)
(2024/3/29掲載)

リレー寄稿_山下栄

災害廃棄物に関わったきっかけ

 宮崎県産業資源循環協会の理事に就任させて頂き、様々な活動の中、宮崎県内でも台風災害が発生し災害廃棄物仮置き場の運営に携り、過去に起こった熊本地震、朝倉豪雨災害、岡山広島豪雨災害等の災害廃棄物処理の話を聞き、これから先、いつ・どこで起こりうる災害に備えが、どれだけ不可決なものか改めて考えさせられました。

もっとも強く印象に残ったこと

 令和6年1月1日に発生した能登半島震災発生では誰もが新年を迎え穏やかな時間の中に突然の事で、本当に いつ・どこで起こるという出来事。
 計画されていた仮置き場もほぼ使うことが出来ないとの情報、想定外ばかりの事で前に進むにも進めないとかのニュース報道を目にして、震災の恐ろしさを改めて痛感しております。

現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと

 今年度より宮崎県産業資源循環協会では宮崎県より委託を受け、県内市町村との災害廃棄物処理に関するアドバイザーを、3カ年計画で進めているところです。県内26市町村をブロック割し、それぞれの自治体の担当者の方とも意見交換を行ってきました。これから研修を定期的に開催して、顔の見える形で情報の共有が出来、もしもの備えを強固にしていくべきだと思っています。

災害情報対策に関してほしい情報、共有したい情報

 私たち産業廃棄物処理を主として行っている者として、過去に実施されてきた災害廃棄物処理時の成功事例・失敗事例など含め研修などを通してご教授頂きたい。

その他、災害廃棄物対策に関する思いなど

 かつてとは違い、廃棄物処理業者として適正処理を行うことは今や当たり前の事で、これからの私ども業界では、災害廃棄物処理対策が急務であるのではと思います。
 今後、研修・演習や、支援要請があれば実際に経験し、いつ起きるかわからない災害に備える準備が1番ではないかと思います。

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