谷田将拓(たにだまさひろ)
株式会社谷田建設 代表取締役社長(佐賀県出身)
(2022/10/31掲載)
災害廃棄物に関わったきっかけ
私が佐賀県産業資源循環協会の青年部会に所属をしておりまして、令和元年の大町及び武雄市で発生した水害で自治体から佐賀県産業資源循環協会へ要請があり、青年部として大町町民グラウンドで災害廃棄物の受入れや搬出など、仮置き場を運営することになったのがきっかけでした。令和3年にはまた水害が起こり北方運動公園で災害廃棄物の車両の誘導や災害廃棄物の搬出などの運営をする事になりました。
もっとも強く印象に残ったこと
令和元年度もそうですが、令和3年度も発災後は、数多くの被災された方が災害廃棄物の仮置き場に集中し、3日間は車両の交通整理でトイレに行く時間もない程、とにかく来場した被災者の数が多かったのが印象に残っています。
現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと
佐賀県内の市町村と意見交換会を行わせていただきましたが、年度も替わると担当者も変わるので定期的な市町村と意見交換会を重ねて、発災後の初動マニュアル作成、また発災後、市町村が我々に要請するかの判断は早い方が良いので、連絡がスムーズにできるような体制がとれるようにできればと思います。
災害廃棄物対策に関して欲しい情報、共有したい情報
発災後は、各自治体で災害廃棄物の受入れをする準備があるので必ず数日間かかることや、一般廃棄物と災害廃棄物は違うので分け方や、冷蔵庫の中身の確認とストーブの灯油の確認等について、住民の方へチラシなどを使って、平時から周知して頂きたいと思います。
その他、災害廃棄物対策に関する思いなど
佐賀県では、平時から佐賀県が音頭を取って、業者の団体との顔合わせや、市町村との意見交換会を行っております。また、地域の地形によって災害廃棄物の仮置き場の選定を自治体と同席の下、行っております。このような取り組みを平時から行って準備をしておくことが大事ではないかと思います。また、各種協力団体があると思います。有事の際のスケジュールと役割表の作成をされていれば、いざという時にスムーズにいくと思います。私の感覚ですが、各自治体でも防災に対しての温度差が激しいと思います。災害が多いところはもちろんの事ですが、災害が少ないところもいつどこで災害が起きても不思議ではありませんので、災害時の初動対応などを作っておくことが重要だと思います。