関係者とつながるリレー寄稿Stakeholders network 人と人、組織と組織のつながりで災害廃棄物の対策・処理を進める

【リレー寄稿】佐伯孝(さえきたかし)

佐伯孝(さえきたかし)

公立大学法人 富山県立大学 環境工学科 講師(山口県出身)
(2019/8/30掲載)

佐伯 孝(さえき たかし)

災害廃棄物に関わったきっかけ

 私は、産業廃棄物や処理施設を対象とした様々な研究を行っております。2014年に神戸大学の田畑智博氏を代表者とした環境省の環境研究総合推進費「震災に伴う人工資本・自然資本ストックの損失と対策の評価(2014-2016)」の研究メンバーに参加し、南海トラフ巨大地震における災害廃棄物処理に関する研究に携わったことがきっかけです。

もっとも強く印象に残ったこと

 東日本大震災、広島市土砂災害、常総市水害、熊本地震など被災地が少し落ち着いてから行かせていただいています。被災地全体で発生する災害廃棄物をどのように仮置するのか、仮置場の管理・運営をどうすればいいのかについて、今まで様々な災害における知見が活かされ、改善が進んでいると思っています。

現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと

 現在は、南海トラフ巨大地震で発生する膨大な災害廃棄物について、産業廃棄物処理施設の利用による効率的な処理・リサイクルに関する研究を行っています。
 また、災害が発生した直後の情報が少なく混乱した状態において、災害廃棄物の収集、仮置、処理を円滑に行うためには、行政として何が出来るのか、住民として何が出来るのかについても研究を進めていきたいと思っています。

災害廃棄物対策に関して欲しい情報、共有したい情報

 災害が発生した直後1~2週間に仮置場において、どのような性状の災害廃棄物が住民によって持ち込まれ、どのような対応、対策が行われたのかなど、混乱期にどのようなことがおき、どのように対処したのかといった多くの事例を共有していただけると助かります。

その他、災害廃棄物対策に関する思いなど

 熊本地震では災害廃棄物の処理において産業廃棄物処理施設が活用されました。さらに被災家屋の解体現場での分別に業者の協力もあったと聞いております。非常時の災害廃棄物の処理において、最終的には人と人のつながりが重要なのだなと感じております。

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