関係者とつながるリレー寄稿Stakeholders network 人と人、組織と組織のつながりで災害廃棄物の対策・処理を進める

【リレー寄稿】水原詞治(みずはらしんじ)

水原詞治(みずはらしんじ)

龍谷大学 先端理工学部 環境生態工学課程 講師 (滋賀県出身)
(2020/10/30掲載)

水原 詞治(みずはらしんじ)

災害廃棄物に関わったきっかけ

 奥田先生(龍谷大学)が環境研究総合推進費「災害廃棄物処理の実効性・安全性・信頼性向上に向けた政策・意識行動研究(H28~H30)」(代表:浅利先生(京都大学))に参画されるにあたり、大学内の研究メンバーとしてお声掛け頂いたのがきっかけです。その中で、災害廃棄物の適正廃棄に関する住民の意識・行動や災害ボランティアの情報源・活動内容等について調査を行いました。

もっとも強く印象に残ったこと

 平成30年7月豪雨の被災地に行かせていただいた際、自宅の片づけをされている被災者の方々やお手伝いをされている災害ボランティアの方々、仮置き場や避難所で運営に携わられている職員の方々など、それぞれ奮闘されている姿を見たことで改めて自然災害の怖さを痛感しました。

現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと

 現在、複数の自治体の災害廃棄物処理計画策定モデル事業に参加させて頂いております。研究面では、災害ボランティアの活動に与える影響要因、特に災害廃棄物の分別行動について研究を行っています。今後は災害廃棄物処理を円滑に進めるために災害ボランティアに必要な情報、最善な提供方法などについて研究を行っていきたいと思っています。

災害廃棄物対策に関して欲しい情報、共有したい情報

 災害廃棄物処理で困った事、事前に準備しておいた方が良かった事、事前準備で上手くいった事などの経験談は色んな形で共有して頂きたいと思います。そういった経験談・情報が他の自治体の災害廃棄物処理計画の策定に生かせるのではないかと思います。

その他、災害廃棄物対策に関する思いなど

 研究室の学生と災害廃棄物の話をすると、被災経験の無い学生は自然災害の怖さや災害廃棄物処理の大変さ等をイメージしにくいように感じます。そういった学生にも平時の備えを含めた災害廃棄物対策の大切さについて理解・認識してもらうことが重要ですので、教員という立場で貢献できるよう努めてまいります。

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