関係者とつながるリレー寄稿Stakeholders network 人と人、組織と組織のつながりで災害廃棄物の対策・処理を進める

【リレー寄稿】小崎昭也(こざきしょうや)

小崎昭也(こざきしょうや)

熊本市環境局 資源循環部 部長 (熊本県出身)
(2018/5/15掲載)

小崎 昭也(こざきしょうや)

災害廃棄物に関わったきっかけ

 災害時の対応を定めた環境局防災計画において、災害廃棄物の収集方法や処理計画作成等については廃棄物計画課長が担うことと定めており、平成28年4月1日に廃棄物計画課長に着任した私は、必然的に災害廃棄物の処理に関わることになりました。その後、平成28年4月14日21時26分と4月16日未明に震度7を観測、4月16日午前中までに震度6以上を5回観測する熊本地震に見舞われました。

もっとも強く印象に残ったこと

 熊本地震の発災直後、戸島仮置場(二次仮置場)を開設しましたが、本市の焼却施設のうち、能力が大きい東部環境工場が地震で機能停止した影響もあり、当初の予想を超えて可燃性の災害廃棄物が戸島仮置場に集積され保管高は最大で9mを超えました。加えて内部の温度は60℃を超え、このまま放置すると自然発火する恐れがあったことから、地元の廃棄物処理業者による処理と平行して、県外処理業者による広域処理も開始し、どうにか7月末までに搬出を終えることができました。
 特に戸島仮置き場の上空は、熊本空港に向かって航空機が高度を下げてくる位置にあり、万が一火災等が発生した場合は、航空機にも影響を及ぼす恐れがあったことから迅速な対応が求められました。
 これら戸島仮置場における対応が最も強く印象に残っています。

現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと

 発災直後から多くの団体様より支援の申し出をいただきましたが、その団体との連絡調整職員が不足するなど、受援体制の課題も浮き彫りになりました。その経験から、翌年6月1日付で、本市と福岡市、北九州市の3都市において「九州3指定都市災害廃棄物の処理における相互支援に関する協定」を締結しました。今後はこの協定に基づく相互協力体制の構築と、他自治体との連携強化を図って行くとともに、大規模災害廃棄物対策九州ブロック協議会においても、役割・責務を果たしていきたいと考えております。

災害廃棄物対策に関して欲しい情報、共有したい情報

 災害廃棄物の処理を迅速かつ適正に進めて行く上で、広域処理はとても重要なファクターの一つだと考えております。そのためにも災害の概況や被災自治体のニーズを迅速かつ的確に把握し、それらの情報を関係機関等で共有できる環境を構築していく必要があると思います。

その他、災害廃棄物対策に関する思いなど

 災害廃棄物の処理にあたっては臨機応変な対応が求められますが、とりわけ発災直後の初動の対応は、その後の処理にも大きく影響してくることから特に重要です。
 今回、廃棄物関連部署での経験があったことで、特に大きな混乱も無く災害廃棄物の処理を進めていくことが出来ましたが、改めて、平時からの災害廃棄物の処理に関する知識と専門性を有する人材の育成と関係機関等との「顔の見える関係づくり」の大切さについて再認識させられました。

スマートフォン用ページで見る