関係者とつながるリレー寄稿Stakeholders network 人と人、組織と組織のつながりで災害廃棄物の対策・処理を進める

【リレー寄稿】大塚義導(おおつかよしみち)

大塚義導(おおつかよしみち)

西予市生活福祉部環境衛生課 課長補佐 (愛媛県出身)
(2020/1/31掲載)

大塚 義導(おおつかよしみち)

災害廃棄物に関わったきっかけ

 平成30年7月に発生した7月豪雨の折、西予市生活福祉部環境衛生課に所属していました。この部署が通常の一般廃棄物の処理等に対応していたことから、7月豪雨で発生した災害廃棄物の処理においても環境衛生課が対応することとなり、初めて災害廃棄物の処理にかかわりました。

もっとも強く印象に残ったこと

 今回の経験を通じて、人と人とのつながりや人のありがたみというものを強く感じました。被災当初は、災害廃棄物を被災者・消防団・ボランティア・市職員・地元の方々が協力して片づけを行っていましたが、いろいろなごみが混在の状態で仮置場にもってこられました。災害後の混沌とした状況の中ですので、一刻も早く片づけたい気持ちは十分理解出来ましたが、消防団を通じて分別の必要性を丁寧に説明させて頂くと、地元の方も理解していただき、早期に分別搬送に対応して頂きました。
 また、市の災害廃棄物処理の業務においては、熊本市からの派遣職員が、熊本地震で経験された知識を余すことなく伝えて頂きました。また、他市町からも多くの派遣職員が当市に来て頂き、いろいろな災害業務をサポートして頂きました。
 緊急時こそ、人と人とのつながりが大事であり、また、人のありがたみによって支えてもらっていたのだと思います。

現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと

 現在、国や県で災害廃棄物処理に関する説明会が行われています。こういった会には参加をするようにしており、先般も図上訓練を体験したところです。災害を経験するまでは、訓練もどこか他人事の部分がありましたが、やはり、今後の取り組みとして、こういった訓練には積極的に参加をして災害に備えておくことは重要であると感じています。

災害廃棄物対策に関して欲しい情報、共有したい情報

 被災された自治体等の対応の状況に関する情報を共有化し、それを参考にして今後の災害廃棄物対策に活かしていければいいと考えます。

その他、災害廃棄物対策に関する思いなど

 今年も台風19号をはじめとした大きな災害が発生しました。地球温暖化の影響もあり、今後は全国各地でいつ災害が起きてもおかしくないと感じています。災害が広範囲で発生する中で、早期に広域処理の仕組みを考え、自治体の垣根を超えた組織づくりをしていく必要があると考えます。

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