関係者とつながるリレー寄稿Stakeholders network 人と人、組織と組織のつながりで災害廃棄物の対策・処理を進める

【リレー寄稿】堂坂高弘(どうざかたかひろ)

堂坂高弘(どうざかたかひろ)

人吉市 市民部環境課 廃棄物対策係 主幹兼係長 (熊本県出身)
(2021/5/31掲載)

堂坂 高弘(どうざかたかひろ)

災害廃棄物に関わったきっかけ

 令和2年7月に発生した豪雨災害です。
 市民部環境課廃棄物対策係に配属されていたことから、災害廃棄物の処理全般について担当することになりました。
 規模が小さい自治体なので、発災当日は人命救助や支援物資運搬業務に従事し、すぐには災害廃棄物対応ができませんでした。

もっとも強く印象に残ったこと

 発災当時の環境課の職員数は7名でした。増員されるまでの1か月間は少ない人員で災害廃棄物処理の対応にあたりましたが、膨大な作業量・事務量に追われました。
 その中でも、災害廃棄物仮置場の運営に関しては、開設直後は搬入する車両で混雑し、搬入に数時間お待たせすることもありました。周辺の交通渋滞も発生し、その対応に苦慮しました。

現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと

 令和2年10月には街なかの災害廃棄物はほぼなくなり、現在令和3年3月には家屋解体ごみが中心になっています。令和3年12月に閉鎖を予定している災害廃棄物仮置場の運営を引き続き行ってまいります。また、今後は、災害廃棄物処理実行計画の策定や、今回の災害経験を活かせるような体制づくりに取り組んでいきたいと思います。

災害廃棄物対策に関してほしい情報、共有したい情報

 災害廃棄物処理計画など、日頃から計画策定、準備をしていても、いざ災害が発生すると経験不足、人員不足などから対応が遅れてしまいます。発災直後から災害査定等までの対応すべき一連の流れなど、環境省から具体的にご指導いただき実施した事業等のマニュアルを共有できれば、負担の軽減につながるのではないかと経験上感じました。

その他、災害廃棄物対策に関する思いなど

 今回の災害では、環境省、自治体、関係団体から多大なるご支援をいただきました。本当に感謝の言葉もありません。あって欲しくはないですが、今後災害が発生した際にはこのご恩をお返しできるよう、今回の経験を活かし支援をさせていただきたいと思っています。

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