関係者とつながるリレー寄稿Stakeholders network 人と人、組織と組織のつながりで災害廃棄物の対策・処理を進める

【リレー寄稿】浅見祥史(あさみよしふみ)

浅見祥史(あさみよしふみ)

佐野市 市民生活部 環境政策課 (栃木県出身)
(2022/3/31掲載)

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災害廃棄物に関わったきっかけ

 令和元年10月に発生した「令和元年東日本台風」により、市内に多くの災害廃棄物が発生しました。当時クリーン推進課に配属をしていたため、災害廃棄物の処理について担当することになりました。また、前年度に災害廃棄物処理計画を策定していたため、計画を基に処理を進めていきました。

もっとも強く印象に残ったこと

 発生直後、仮置場を2箇所設営して運営をしました。しかし、担当課職員が各5名で対応をしていたため、莫大な量の搬入車両に対して対応できず、僅か3日で仮置場(1箇所)が満量になってしまいました。人事課へ応援職員の動員を要望した後は、搬入物の確認や誘導等スムーズに行うことが出来ました。
 また、災害報告書の作成に関しては、栃木県や被災自治体の方々に助けていただき、無事に作成することが出来ました。

現在の災害廃棄物対策との関わりや今後取り組みたいこと

 令和元年東日本台風による災害廃棄物は、令和2年3月末までに処理を完了しました。また、公費解体及び仮置場の復旧については、令和3年3月上旬に完了することが出来ました。
 今後は、災害対応の教訓から、災害廃棄物処理対応マニュアルを策定したので、処理対応マニュアルに沿って対応できるような体制づくりに努めていきたいと思います。

災害廃棄物対策に関してほしい情報、共有したい情報

 災害廃棄物処理計画を策定していても、いざ災害が発生すると経験不足や人員不足等から対応が遅れてしまうので、平時から研修・訓練を通して、災害対応の一連の流れを把握しておくことが大切だと感じました。

その他、災害廃棄物対策に関する思いなど

 発災直後は、災害廃棄物の処理に関する知識が乏しかったため、何をどうすればいいのか分からず、右往左往するばかりでした。また、次々と発生する問題に対応するのが精いっぱいで、先を見据えた行動を取ることが出来ませんでした。今後は、処理対応マニュアルに沿って冷静な対応できるようにしていきたいと思います。

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